携帯電話を利用した日本語教育における漢字学習コンテンツの可能性 : 端末画面に表示される文字フォントと文章表示の問題点
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概要
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本研究では、日本語学習者(就学生)13名を対象に、携帯電話・PHSの画面上に表示される漢字・文字の判読および文章の読みやすい表示方法について3つの実験調査を行なった。実験1では、画面に表示された漢字を正しい漢字として紙に書き写すことができるか調査した。その結果、未知の漢字を画面に表示されている文字から正しく認識することは、日本語学習者にとって難しいことが明らかになった。また、提示された漢字が被験者にとって既知の漢字であっても、別の既知の漢字に読み間違える可能性があることも確認できた。実験2では、選択方式をとり、画面上と同じ漢字や文字を、紙面上の各選択肢から選択することで、印刷物との認識一致度を調査した。選択肢による比較検討の場合、被験者は正しい漢字を画面からほぼ判読できていることが確認できた。実験3-1、3-2では、印象評価実験を行ない、3-1では画面に一度に表示される文章の区切り(改行)について単語の終りを重視するほうが読みやすいか調査した。実験3-2では、続きの文を画面に表示する場合、画面を切り替える方法と1行追加する方法とを比較検討した。
- 昭和女子大学の論文
- 2001-11-01
昭和女子大学 | 論文
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