非対格性の研究における異なるアプローチについて : 純統語的アプローチと純意味的アプローチ
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概要
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本論文はこれまで報告されている非対格性の研究成果を検討し、それぞれの異なる研究手法を比較することを目的としている。非対格性理論は Perlmutter (1978) によって関係文法の中で論じられたのが始まりだが、それ以来数多くの学者が異なる枠組みで非対格性の問題を研究している。それらの流れは大きく3つのタイプに区分され、一般的に「純統語的アプローチ」、「純意味的アプローチ」、「インターフェースアプローチ」と呼ばれる。今回は紙面の都合上、最初の2つのアプローチに焦点を当て、検討を進める。まず純統語的アプローチに関しては、代表的な Burzio (1986), Kayne (1993) を、次に純意味的アプローチに関しては Van Valin (1990), Dowty (1991) を概観する。最後にそれぞれの問題点を他の学者の意見なども交えて検討し、締めくくりとする。
- 久留米大学の論文
- 2004-03-31
著者
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