日本人の宗教意識と社会的実践 : 特に浄土真宗の門信徒を中心に
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概要
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日本人の宗教意識や宗教行動は, 一般に無自覚的, 年中行事的, 人生儀礼的, 共同体的であるといわれている. 社会的貢献の意識が弱く, 社会改良のモデルが宗教の中に見られないとも言われている. 本論においては, 浄土真宗門信徒の宗教行動と宗教意識を浄土真宗本願寺派宗勢基本調査実施センターによる1996年度の全国末寺寺院の実態調査 (「第7回宗勢基本調査」) の資料を詳細に統計的手法を用いて分析することにより, 宗教意識のレベルが高いほど, 社会的実践 (社会の福利厚生や社会改良に資する行為) の傾向が門徒に強くみられるが, これは大乗仏教の利他主義的菩薩の精神が実践のモデルになっていることによると論じている.
- 仁愛大学の論文
- 2004-03-31
著者
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