訪問介護における家事援助の実態と自立支援の課題 : 訪問介護利用者・訪問介護員調査をふまえて
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概要
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本稿では家事援助の利用者と訪問介護員の調査をもとに、家事援助の実態と問題点の把握、さらに自立支援にむけた課題の検討を行った。訪問介護における家事援助利用者の要介護度や家事援助の利用状況、自立支援を考慮した援助に対する意識を踏まえると、家事援助が自立支援の重要な手段となることが明らかになった。訪問介護における家事援助利用者のニーズは多様であり、利用者の理解を得ながら援助することには様々な困難が伴う。しかしそれは家事援助が単なる家事の代行業務にとどまらない専門性を要するサービスであるがゆえに生じるという側面がある。家事援助の専門性確立のために課題は多いが、援助の標準化に向けた実践の蓄積が必要となる。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
- 2004-03-25