環境報告書にみる企業の非営利活動の開示
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概要
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環境報告書をみると, 企業は, 利益を求める行動を一方でとりながら, 他方では, 環境に対応する行動をとることによって持続可能な発展をめざして歩み始めたことがわかる。本稿では, 公害防止活動から出発した企業も, リサイクル活動を中心とする循環型社会を構築する方向へと展開していることをみることにしている。その中で生まれた環境会計は, 環境保全活動を裏付ける数値的データを求める会計である。各企業とも環境会計を重要視していることが理解できる。また, 社会報告は, 企業の社会的責任を, 世界中の利害関係者に対して果たしてきたかを明らかにする文書として公開している。この社会報告(社会性報告)の中心が社会貢献活動である。環境報告書は, 専門家の第三者の眼を通して, 信頼性と透明性を確保できる方向に歩むことが必要となるであろう。
- 近畿大学の論文
- 2004-03-31