オフショア・ファイナンシャル・センターの特別目的体の比較 : 銀行および保険会社の証券化取引を中心にして
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概要
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金融技術革命によって、銀行および保険会社のリスク構造を変形する証券化取引が開発されている。この取引では、独立の特別目的体を用いることが一般的であり、その多くはオフショア・ファイナンシャル・センター(OFC)に設立されるビークルを活用している。最近、OFCでは金融・保険取引等に伴う国際基準の導入を求める動きが見られるものの、特別目的体に関する国際基準は存在しない。そこで、本稿では、銀行および保険会社の証券化取引で用いられる特別目的体に焦点をおき、主要なOFCに設立できる特別目的体を活用するメリットとデメリットを明らかにし、国際金融.保険市場の安定を確保するために、銀行および保険会社の財務諸表におけるOFCの特別目的体のディスクロージャーを強化する必要があることを論じる。
- 2004-02-29