庭公園樹木の灰分代謝の研究
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概要
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この研究は、庭園や公園に植えられている樹木に対する施肥管理の基礎となるよう、樹葉中の無機元素の含量の樹種的特性、植栽地土壌との関係、葉中への集積最の季節的変化、落葉の成分などを測定し、樹木の無機元素経済、すなわち灰分代謝機構を量的に追究しようとしたものである。とくに分析法としては、多くの試料を分析する必要から、発光分光分析法を用いたが、一部には化学法による常法も平行して、そのデーターの不備を補つた。<BR>造園樹木の葉中の元素量は、その土壌成分と非常に関連があるが、また樹種的特性も多いこと、ならびに季節的には、葉中で集積するものと、逆に乾物比は減少するものとがあること、そして落葉によつて、それらの余剰が再び土中へかえされることなどが量的に明瞭になつた。したがつて改めて腐殖物の補給や山土などによる微量元素の補給も重要な意味を有することがわかつた。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 1970-03-29
著者
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