キョウチクトウに関する研究(1) : 新しく育成または導入した系統の特性について
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概要
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(1) この報告は,大阪市立大学付属植物園において,1953年いらい行っているキョウチクトウの育種に関する研究の第一報である。(2) 国内および外国から集めた多数の系統をもとに,実生による選抜育種を行ない,花色の異った15系統を育成し,また導入した10系統を加えて,その特性を調査した(Table 1, 2, 3)。(3) 開花期の長短は,系統によって差があり,在来種よりも開花盛期の長い4系統を得たが黄色系はいずれも在来種よりも短かった(Fig. 1)。(4) 樹冠直径と樹高を計測し,樹冠の大きいA群,樹冠の小さいB群,および矮性型C群の三群に大別できた(Fig. 2, 3)。(5) 幼樹が越冬時に受ける凍害を観察した結果,系統に差がみられた。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 1973-10-30