ビジネスにおける談話分析
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概要
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第二言語としての英語(ESL)という分野の中で、ビジネス英語は顕著な専門分野となり、拡大する産業でもある。例えば、日本では、三菱、川崎、東芝、日本スチールといった会社が定期的に英語のプログラムを行い、新入社員が会社の英語のプログラムに参加するのは当然なことといえる。こういったプログラムに関する様々な要求にこたえるため、会議、交渉、プレゼンテーションなどの幅広い話題を取り入れているビジネス英語の教科書もあり、専門的なビジネス英語コースを提供している会社も多数ある。しかし、時にはこういったコースで紹介されている言語は実際に現実に基づいたものであるかどうか、そしてこういった教科書に書いてある英語が本当のビジネス業界で使われているようなフレーズなどであるかどうかが疑問に思われる。この論文では、ビジネス英語教育の一つの特殊分野、つまりプレゼンテーションの序文に注目し、実際にあったプレゼンテーションの転写の中に使われている言語の構造に関する分析が行われ、その結果がESLの教科書に使われている言語モデルと比較される。結果を分析したところ、現実に基づいたプレゼンテーションの転写と教科書の言語モデルとの間に小さな違いも大きな違いも発見された。