内視鏡下超音波ドップラー法を用いた内視鏡的食道静脈瘤硬化療法効果判定
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概要
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食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法(EIS)の効果判定に際し,治療後残存する潰瘍や粘膜浮腫が治療後早期の的確な効果判定を困難にしている。我々は独自に開発した内視鏡下超音波ドップラー法を用いて治療後早期に効果判定を行い,その後の経過を検討した。19例のEIS施行後症例において硬化療法施行後1週間後に効果判定を行い,肉眼的には明らかな静脈瘤が存在しない11症例中6症例において血流波の残存が確認された。血流が消失した症例では6ヶ月以内の静脈瘤早期再発は認められなかったのに対して,血流残存例では50%(3例)の症例において静脈瘤の6ヶ月以内早期再発を認めた。本法を用いた血流残存有無の判定は早期再発の予測方法として有用な方法と思われた。
- 千葉大学の論文
- 1998-04-01
著者
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