ポリコーム群による転写制御のメカニズム
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概要
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ショウジョウバエ・ポリコーム群は,ホメオボックス遺伝子群の空間的な発現ドメインの維持に寄与する遺伝子群として同定されてきた。ポリコーム遺伝子産物は巨大なタンパク複合体を染色体上に形成して冬の領域をヘテロクロマチン化することにより,ホメオボックス遺伝子の発現抑制状態を安定に維持するだけでなく,染色体の高次構造を介した様々な転写制御のメカニズムに寄与していることが明らかにされてきた。脊椎動物においても,ポリコーム群遺伝子産物は,ホメオボックス遺伝子の発現コントロールのみならず,細胞増殖や細胞死のコントロールやゲノム刷り込みなど様々な現象に寄与することが示されつつある。
- 千葉大学の論文
- 1999-02-01