『資本論』における物象の主体化について
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概要
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マルクスの理論的変遷が論じられる場合, 一般に初期マルクスと後期マルクスとの理論的切断, すなわち疎外論から物象化論への移行が議論の中心となってきた。本論では, こうしたマルクスにおける初期と後期の理論構成の相違を前提としつつ, むしろ, その連続性に着目し, 初期と後期に一貫したテーマである「物象の主体化」という観点に立ち, (1) 物象の主体視=倒錯視, (2) 強制力をともなった物象の現実的主体化, という二重の視点から『資本論』の立論をとらえることになる。
- 跡見学園女子大学の論文
- 1989-03-20
著者
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