ヨウ素酸イオンと亜硫酸水素イオンによる時計反応における自触媒作用の研究
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概要
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(1) IO_3^-とHSO_4^-とによる時計反応は, 両イオン濃度について各一次反応たることを実験上見出した。(2) 実験は小量化および簡単に定量できるよう工夫して液滴を用いて行なった。高価薬品, 空気にふれずに, 回数多く繰り返えして行なう場合に特に有効と思われる。(3) 質量作用の法則を用いて濃い原溶液の方が誘導期が短かい事実を説明することに矛盾があることを指摘した。(4) 実験上H^+の濃度で反応速度に増減あることを見出し, HSO_3^-が酸化されH^++SO_4^<2->となるために生成するH^+の自触媒作用と考えた。したがってIO_3^-とHSO_3^-との濃度積による, 反応形式上は二次反応を示すが Mechanism としては生成するH^+の濃度の増加に基づく一次反応によるとすることによって実験結果の説明ができることを明らかにした。本報告に当っては理学博士伊藤良一氏の有益なご助言を得たので, ここに謝意を表する。
- 中京大学の論文
- 1970-12-20
中京大学 | 論文
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