国際化時代の規制緩和の政策決定過程と政策結果 : 日米における銀行業務分野規制の改正を例として
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概要
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経済の国際化が進展して世界的に規制緩和圧力が高まっており,中でも金融の分野は急速に自由化が進むものと予想されてきた.それにもかかわらず,日米両国で,銀行・証券業の業務分野規制が包括的に緩和されるまでに20年近い歳月を要した.規制緩和に至るまでの政策決定過程は,両国の政治制度の違いを反映して大きく異なっていた.しかし規制緩和を遅らせた最大の要因が,既存の規制が作り出した既得権益を巡る利益集団間の対立に求められる点は,両国に共通していた.
- 東京大学の論文
- 2004-01-31