中国語教育の近況と趨勢
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本の中国語教育はこの三十年余りで大きく発展した。一九七〇年代初頭,日本の中国語教育は不振であったが,現在,日本では中国語教育が盛んになっている。中国語教育の発展を促した重要な原因は,日中国交正常化以降の日中両国間の経済・文化面での頻繁で密接な往来である。相互の往来は,日本における中国語人材に対する需要の高まりをもたらし,中国文化に対する興味を引き起こした。そして今日,日本の中国語教育は多様化.普及化の時代を迎えている。現在,国際化.情報化に対応した中国語教育,学習者のニーズに応じた教授法・教材の細分化,異文化間交流の一端としての中国語教育など,中国語教育の多様化が進んでいる。また現在,沢山の日本人が中国を訪れる一方,大勢の中国人が日本を訪れており,中国で働く日本人,日本で働く中国人が増加しているので,今後,中国語を使用する場面が一層増えるとともに,中国語教育は一層普及化していくであろう。
- 2004-09-30
著者
関連論文
- 「民族差別・対立環境下の相互理解・認知の試みとそのゆくえ-近世・近現代日中文化・教育交流史の視点から-」プロジェクト研究報告(リサーチ&レビュー)
- アメリカにおける中国語教育の推移と動向
- 深見玄岱について : 近世日本における中国語の受容に関する一考察
- 江戸初期幕府の文教態勢における林家の役割 : 林家と大名・幕閣との交際を通して
- 中国語教育の近況と趨勢
- 江戸前期における生きた漢語の摂取に対する林家の姿勢 : 寛文期を中心に
- 第2部 木下順庵の外国語意識遡源(外国語教育の異文化間コミュニケーション論的研究特集号)
- 時習館学規第六条について(奥田俊介先生、高木道信先生、高橋正先生退職記念号)
- 第三部 江戸時代の日中文化交流(社会転換期における日中文化交流 : 近世・近代を中心として,社会転換期における日中文化交流特集号)
- 近世日本における中国文化人の事跡
- 「民族差別・対立環境下の相互理解・認知の試みとそのゆくえ : 近世・近現代日中文化・教育交流史の視点から プロジェクト研究報告(リサーチ&ビュー)
- 弘文院学士号取得に見る林家の大望 : 幕府文教施策との関連性の視点から