胃癌に対する腹腔鏡下手術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の鏡視下手術の進歩により,胃癌の手術療法としても腹腔鏡手術が選択されるようになった。日本胃癌学会編の治療ガイドラインでは,EMR適応外のStage IA,IBに腹腔鏡手術の適応を認める。今回教室で施行した早期胃癌に対するlesion lifting法とLADG (laparoscopic assisted distal gastrectomy)症例を供覧する。症例1は56歳の男性。体中部前壁のIIc,術前診断深達度m大きさ20mm中分化型腺癌でlesion liftingにより局所切除した。症例2は52歳の男性。幽門前庭部前壁のIIa+IIc病変,高分化型腺癌で深達度はsm,LADGを施行した。現在教室では早期胃癌に対して,術後の貯留能を考慮した空腸嚢造設術が多く行われているが,今後は腹腔鏡手術例も増加する見込みである。腹腔鏡下胃切除のlearning curveを考慮した外科医のトレーニングを構築しなければならない。
- 東邦大学の論文
- 2004-03-01
著者
関連論文
- 外科医の緩和ケアへの関わり : 学会発表の検討による今後の展望
- 緩和ケアに対する外科医の意識調査と教室での試み
- 横行結腸軸捻転症の1例
- Roux-Y 再建胃全摘術ラットにおけるpQCTにて測定した骨密度と骨強度についての検討
- 胃全摘術ラットにおける Menatetrenone の骨中無機質含有量と骨強度への影響について
- OP-221-6 PEG出血と3針囲み法による胃壁腹壁固定の効果(栄養-1,一般口演,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 膀胱全摘出11年後に発見された尿管S状結腸吻合部に発生した過形成ポリープの1例
- 肝細胞癌切除成績および切除例からみた予後因子の検討
- S5-3. 胃切除後骨障害に対するbisphosphonateの効果について(第34回胃外科・術後障害研究会)
- 17.胃全摘後空腸pouchの有用性について : 逆流性食道炎発生状況からみた検討(胃切除後逆流食道炎)(第32回胃外科・術後障害研究会)
- Stage IIおよびIII胃癌に対する術前内視鏡下OK-432腫瘍内投与の効果
- OP-3-084 当科における消化器末期癌患者の対応 : 緩和ケア病棟と比較して
- 788 胃切除後6年以上経過した症例における骨塩量の変化とmenatetorenoneの効果について
- 胃癌術前後補助免疫療法の有用性 : 免疫学的指標による評価
- S状結腸癌と小腸GISTを合併した家族歴を有する von Recklinghausen 病の1例
- 緩和医療 : 外科医が知っておくべき緩和ケアの知識(外科学会会員のための企画)
- 胃癌に対する腹腔鏡下手術
- P-563 緩和ケアチームの立ち上げにおける薬剤師の役割 : 患者向けパンフレットを用いたモルヒネの情報提供