貸借対照表観の再検討 : SprouseとRappaportの貸借対照表観論争(濱田麗史先生退任記念号)
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概要
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近年の企業会計制度改革により,いわゆる動的貸借対照表観は現行会計実務に対する説明能力を喪失しつつある。本稿の目的は. 1970年代前半にR.T.SprouseとA.Rappaportとの間で行われた貸借対照表観論争を考察対象として取り上げ,動的貸借対照表観に代わる新たな貸借対照表観を提示することにある。そして考察の結果,収益費用アプローチと資産負債アプローチの間に優劣関係をつけることが不可能である点を指摘した上で,「将来の経済的便益」の運用形態と調達源泉を表示する貸借対照表観として未来志向的貸借対照表観を提示している。
- 近畿大学の論文
- 2004-04-25
著者
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