保護者ボランティアと研究者の協働による支援活動 : 外国人生徒教育現場での試み
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概要
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外国人生徒教育の現場では、抱えている問題を共有し解決すべく、ネットワークの広がり、教材の充実など環境が整いつつある。しかし一方で、学校教育においては環境整備がなかなか進まないという現状がある。本研究の目的は、問題解決へ向けて保護者ボランティアが学校現場で外国人生徒への支援に関わることの意義、協働による支援の意義を問うことである。本研究では、外国人生徒が在籍する公立中学校の現場で、保護者ボランティアと研究者、教師が協働による外国人生徒支援活動を試み、支援活動、支援のあり方を観察した。その結果、協働による支援活動を通して、支援のあり方、支援に関わる者の関係形成に変容があった。この従来の枠を越えた関係形成の変容は日本人生徒や外国人生徒保護者との関係形成をも含み、外国人生徒を取り巻く問題を解決する可能性を持つものであった。
- 茨城大学の論文