素材とかたち(IV.芸術系)
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概要
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今年(平成16年)後期から「素材とかたち」の授業を担当することになった。かねてから工芸の形はどこから来るのだろうかと興味を持っていた。授業の内容を考慮しつつまとめたものがこの小論文である。昨年の夏,京都に鍛金家を訪ね,彼の作品の美しさに打たれた。彼は「学校での工芸科は意識が先行して形がついて来ないから駄目だ」と言っていた。寺大工の西岡常一氏は「木組みは木に習え」という。同じく陶芸家の加藤唐九郎氏は「今の作家の作品は形と土の性質が遊離していている」という。たとえば,食材を知らずに料理は可能だろうか。否である。素材を知ること,それは形を生み出す原動力のように思われる。
- 千葉大学の論文
- 2005-02-28
著者
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