事例研究 : 4 T児の姿を通して(4〜5歳児)(第1部金沢大学教育学部附属幼稚園第51回教育研究会に向けて)
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概要
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4月当初、着替えや降園準備などの身支度に時間がかかることが多かった。他にも何人か時間のかかる幼児がいたので、のんびりした性格の一人と受け止め、かかわってきた。上着のファスナーをつけたり、運動着をズボンの中に入れたり、教師に要求してくることが多かったので、手伝っていた。しかし、6月になっても、同じ要求は続いており、何より自分でやろうとする姿勢がいつになっても感じられなかった。そこで、自分でやってみるように促し、手をかけないようにしたところ、要求することはなくなってきた。自分でやっているものだと思っていたところ、他の先生にお願いに行っていたのだった。人にしてもらう習慣がついているのではないか、自分でしようとする気持ちが弱いのではないかと感じた。また、集団の場でも気になることがよくある。みんなで話し合いをしている時にいきなり立ってどこかへ行こうとしたり、グループ活動の後、片付けている時に一人だけふらふらしていたりと、周りの雰囲気や状況を感じ取れない様子が伺える。さらに、トラブルになった時に、相手と向き合えず、逃げてしまうことがある。その場でどうしたらよいのか、考える経験が足りないように感じる。その場その場で、自分で考え、行動できるようにと考え援助してきた。
- 2005-10-14
著者
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