地方財政再建制度下の再建プロセスと制度改革の方向性
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概要
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唯一、地方財政再建制度下にあった福岡県赤池町は、2001年3月をもって財政再建を完了した。近年では、多くの地方政府で実質収支比率が赤字になりつつある(都道府県の74.5%、都市の10.6%、町村の3.3%が実質収支比率0-1%以下)。特に、大都市をもつ都道府県は、財政再建が必要である。それらの自治体は、資金の取り崩しや地方債の発行などによって、表面上、帳尻合わせを行っている。しかしながら、そのような手法は、既に限界に達している。したがって、現在の財政再建制度への関心が高まってきている。しかし、これまで制度の実績についての分析や評価は十分に行われてこなかった。本稿では、過去の再建団体の再建プロセスからみられる特徴を観察し、現行の再建制度の問題点を指摘するとともに、新しい財政再建制度を提案する。
- 東北文化学園大学の論文
- 2003-03-31
著者
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