減損会計と低価主義(100周年記念号)
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概要
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現行の会計制度は、企業取引の国際化と多国籍企業の増大により一国の会計思考では成立し得ない現状である。会計が企業の実態、すなわち経営成績と財政状態の報告をより適切に実行するためには、会計の基本思考および会計報告書の比較可能性が国際的な視点から明確に把握されていなければならないと考えられる。もし、わが国の会計基準の思考が国際会計基準の思考に照らし合わせて整合性を保持し得ない部分があるとするならば、問題は重大であり、制度的にもその改善が必要である。本稿では、最近、問題視されている原価主義会計および時価主義会計の基本理念について、国際会計基準の考えを念頭に置きながら資産評価の二段構造について検討する。また、資産価値の変動から発生する未実現損益の会計問題について、ドイツ実態維持会計の諸学説を取り上げ、減損会計と低価主義会計の論理構造について考察する。
- 嘉悦大学の論文
- 2003-10-01
著者
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