道路交通システムを対象とする新たなシミュレーション方式
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概要
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近年の急激なコンピュータの性能向上により、様々な分野でコンピュータによる情報処理の適用範囲が広がり、それとともに計算量の多い複雑な処理が求められるようになってきた。システムシミュレーションの分野においても、この処理能力を生かすような、より複雑で精度の高いモデルの構築を行い、高品質なシミュレーション結果を求めるようになってきた。特に、道路交通シミュレーションは、精度を高め、結果の信頼性が高まれば、交通工学としての渋滞解析の問題だけではなく、社会活動における重要な要素の一つである道路交通が経済や環境に与える影響を調べることができると期待される。しかしながら、実世界の現象をモデル化することは非常に難しく、特に初期の道路交通シミュレーションでは、土木工学における交通容量やそれによる道路設計のための利用が主であったために、モデルの記述も非常に大まかであり、大きな発展を見ることはできなかった。1990年に、産学協同のMITRAM研究プロジェクトが発足し、従来の土木工学(交通工学)の見地をふまえながら、データベース理論、ファジィ理論、ニューラルネット理論、並列処理理論など、情報工学的なアプローチ総合して研究・開発が進められてきた。これにより、詳細でかつ、現実的な道路交通シミュレーションシステムの構築が可能となった。本論文では、MITRAMによって提案された新たな道路交通シミュレーションの手法について述べるとともに、今後の新たなシミュレーションヘ応用できる最新技術への可能性・他分野への応用についても言及する。
- 嘉悦大学の論文
- 2002-12-20
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