光厳天皇全歌集総索引(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この総索引は,編者が平成十二年に研究の一助として作成したものであり,光厳天皇の菩提寺にして御陵を守る常照皇寺の御文庫に納めさせていただき,私に利用するものであった。「歌語索引」,「詞書,判詞索引」からなり,光厳天皇の言語表現の総体を探索するに利便を図ったものである。紙面の都合上,今回は歌語索引のみを載せる。「空」「庭」「嵐」「世」「人」「我」「雪」「ともしび」「見ゆ」の語彙が数多く使用されていることなど一目瞭然であり,天皇の歌風,言語使用の特殊性を見るに役立つであろう。新編国歌大観はCD-ROM化され,また研究者であれば索引づくりは当然の各自の仕事であると承知し公刊を憚ってきたが,先年,岩佐美代子氏の『光厳院御集全釈』(風間書房)が刊行され,さらに飯倉晴武氏の『地獄を二度も見た天皇 光厳天皇』(吉川弘文館)が出版され,光厳天皇への世人の関心が高まってきたことを思いやって,今,ここに掲載するものである。
- 大阪産業大学の論文
- 2004-06-30