偽書の地域性/偽証の歴史性 : 生口島の法然伝説を事例として
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概要
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寺院由緒書の内容には、例えば夢のお告げで本尊を掘り出したといった類の怪しげなものが多く、それゆえまともな歴史資料として扱われる傾向は希薄であった。寺院由緒書が虚偽の歴史叙述であることは勿論事実であろう。しかし、それがある時代に信憑性を持って受容されていたこともまた事実である。偽書・偽証がなぜ疑いなく受け入れられるのか。本稿では、瀬戸内海の小島に伝わる法然伝説を事例として検討してみた。
- 福山大学の論文
- 2005-03-01