超音波心臓診断法
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概要
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ちょうど、50年前、I. Edler による心臓病診断に超音波を用いた初報告以来、超音波心臓診断法 (心エコー法) は現在、循環器疾患の部門でも広く活用され今もなお進歩を続けている。本稿では、心エコーによる実験例を中心に心臓病の各種の疾患を供覧する。それらの症例は、主に、Mモードや断層心エコー法による・拡張型心筋症・感染性心内膜炎・原発性肺高血圧症・急性心筋梗塞症による心室中隔穿孔・心尖部肥大型心筋症であり、剖検所見と対比した。また主に、カラードップラーによる・心房中隔欠損症・僧帽弁腱索断裂のよる僧帽弁逆流症・マルファン症候群による大動脈弁閉鎖不全症を図説した。カラードップラーは逆流血液や短絡血流を実時間で表示可能なので臨床的に明らかに有用である。心エコー法は解剖学的のみならず血行動態的情報も提供してくれるユニークな診断法であり、今後もますます、広範囲に利用されるであろう。
- 新潟医療福祉大学の論文
- 2004-11-24