脂質自動酸化機構の研究 : 未解決の基本的問題への挑戦
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概要
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著者の脂質自動酸化機構に関するライフワークの総説である。第1の主題は、ヒドロペルオキシド自動触媒仮説の再検討であり、ヒドロペルオキシドは自動触媒の主体ではないことを示し、それにかわる自動触媒を追跡している。第2の主題は、アルデヒド類の生成機構としてのヒドロペルオキシド前駆体説の再検討であり、ヒドロペルオキシドは通常の条件ではアルデヒド類前駆体としてあまり大きな役割を演じていないことを示した。第3の主題は、ヒドロペルオキシドに遷移金属が働いてラジカルを生成する機構の、未知の部分の解明であるが、これは未解決のままに残された。
- 新潟医療福祉大学の論文
- 2004-11-24