衛星データを用いた薄氷域識別に関する研究(一般研究)
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概要
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オホーツク海の薄い海氷分布の把握は、温暖化監視の観点から重要である。衛星データからの薄氷観測の有効性を検討するためには、効率的な現地調査手法の確立が不可欠である。筆者らは、氷厚を効率的に精度よく測定するため、砕氷船に搭載したステレオカメラを用いて、砕氷船が割った氷の断面を撮影し、その氷厚を測定するシステムの開発を行っている。2003年3月に砕氷船ガリンコ号に搭載した3次元計測用のステレオカメラで撮影した画像を解析し、砕氷船航路上の海氷の氷圧測定を行った。2003年の実験で測定した海氷の平均の厚さは約23cmであった。しかし、実際に氷厚が測定できた画像は撮影した画像の1割程度にとどまった。その原因は、氷の断面を撮影するタイミングがずれ、左右のカメラのシャータータイミングがずれ、ピンボケ、および片側のシャッターが下りないなどであることが分かった。このため、2004年度には電子シャッターの見直し、防寒対策、焦点の固定、絞り等の見直しを行った。2005年3月の観測実験では、多くの観測データを得ることができた。現在、データの解析中である。
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