乳がん・大腸がん患者の日常生活障害に関する研究

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概要

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1985年に100万人であった「がん既往の生存者」は2002年には300万人をこえている。これらの人々は、がんの罹患部位にもよるが日常生活上の背景の変容と、少なからずの障害を持っている。社会生活において健康生活の維持、向上につとめており、医療と福祉の狭間で各個人がセルフケアをしている現状がある。「がん治療に関連した障害を有する者」の保健医療に関するニーズを把握し、今後の地域保健・医療・福祉のあり方を検討するための方向づけをすることを目的にS県において大学病院と公立病院の通院患者並びにオストミー協会の協力を得て調査を実施した。健康に関する満足度が乳がん約2割、大腸がん約3割に、審美的問題を乳がん約3割、大腸がん約4割、精神的状況として乳がん約2割、大腸がん約2割が夫々良くないという結果で、再発の不安をそれぞれ約7割と約6割が抱いていた。この側面に生活適応のセルフケアを効果的に支援する必要が示唆された。
神戸大学の論文

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