日本ホテル企業の国際経営に関する実態調査 : 質問票による国際経営に関する意識調査(杉本達哉先生退任記念号)
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概要
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われわれは,日本ホテル企業の国際経営の成果と問題点,および国際競争力を問うことを目的として,2004年10月に「日本ホテル企業の国際経営に関する意識調査」(質問票調査)を行った。今回の意識調査では調査内容を3部に分け,「ホテル親会社の国際経営」と,「日系海外ホテルの国際経営」,そして「撤退した日系海外ホテルの国際経営」それぞれに関して意識調査を行った。特に,撤退した日系海外ホテルについても調査対象の範囲を拡げた点が特徴的であり,現存する日系海外ホテルと撤退した日系海外ホテルを比較することにより両者の差異を明確にしようとする意図がある。今回の質問票調査の結果においては,日本ホテル企業の国際経営の特徴と問題点がいくつか明らかにされた。特に,日本のホテル企業は国際的なブランド競争力とマーケティング力に問題があり,総合的なチェーン・マネジメントが上手くいかないという問題点を持つ。また,その競争劣位から,「依頼による進出」という日本ホテル企業に特異な国際企業行動が明らかになった。
- 近畿大学の論文
- 2005-03-31
著者
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