手芸染色に於ける大豆汁の応用について
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概要
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1)洗布,不洗布を通じ,どの濃度においても2回塗りが1番成績が良かった。2)時間径週によるにじみの変化の現われ方は不洗布(図表2,4,6,8)よりも洗布も(図表1,3,5,7)に著しく見られた。3)本実験結果より,60番手ブロードを用いて描染,刷毛染をする場合は,糊落しの必要は無く,〓汁濃度は10%から15%で2回塗布するのが結果的に良かった。4)経過時間によって,にじみが左右されない結果から見れば,不洗布20%塗布の2回塗りも良いとは言えるが,裏面への浸透度,布の硬化程度,一般に〓汁焼けと言われる黄色味と染料の色との混合等,綜合的な立場から見ると,満足すべきものではない。本実験に於いては,経過時間と染料のにじみの関係に重点を置き検討したので,これに関連する他の種々の問題については,今後研究を続け,報告する予定である。
- 大阪夕陽丘学園短期大学の論文
- 1957-03-25