工業化戦略と経済発展(経済・金融領域)
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概要
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現在の途上国の多くは, 過去の厳しい植民地政策の下で, 植民地型二重経済を形成し, 対外的には, 交易条件の悪化を含む, きわめて不安定な一次産品輸出依存型経済を造り出した。この苦境からの脱却は工業化しかないとされ, 戦後は, 南米を中心に途上国の多くで輸入代替工業化政策が採用された。この後, アジアNIESでは輸出指向工業化政策が採られ, 他方, アフリカの一部では, 資源依存型工業化政策も試された。本稿では, これら工業化戦略の諸特質を検討し, さらに, これらがもたらす構造変化への影響, そして, なぜアジアでは輸出指向工業化がうまく成功し, 一方, サハラ以南アフリカでは不首尾に終わったかを考えてみたい。
- 愛知学院大学の論文
- 2004-09-30
著者
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