科学技術と人間社会の相互依存性 : 共生への提言 : ロボット科学技術の事例研究と科学技術・社会共生ファシリテーター
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概要
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科学技術と人間社会が共存して行くという観点からは、科学技術の進み方の方向性、速度などに問題がある。この間題の対策として、いくつかの試みがなされているが、今日のところ極めて不充分である。一方、一般市民の科学技術への関心は極めて低い。このため、科学技術研究者と市民との溝は、現在かなり深い。市民が参加した「科学技術と社会」に関する議論が、今後必須である。問題となる科学技術の内容、利点、危険性とその対策について、やさしい言葉を用い、解りやすく説明・解説を市民に向け行う、「科学技術・社会共生ファシリテーター(以下共生ファシリテーターと略称)」の養成と、その活動が急務である。この「共生ファシリテーター」の活動と平行して、市民が主体となって、議論の場をつくって行くことが求められる。以上の考察をもとに、事例研究として、ロボット科学技術について、その社会への恩恵と危険の可能性をのべる。この危険性を回避するために、ひとつの試案を提示したい。
- 千葉商科大学の論文
- 2005-01-31