現代変動相場制分析(3)(遺稿)(侘美光彦先生追悼記念号)
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概要
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本論文は、1971年以来確立した現代変動相場制について分析し、とりわけその現実的機能と限界を明らかにしようとする論文である。まず第I章において、1970年代、80年代、90年代のそれぞれの変動相場制期について、どのようなことが起こり、どのような問題が発生したのかを歴史的・実証的に検証し、ついで第II章において、この検証を踏まえた総括的分析を行う。そこで第II章では、とくに、どのように従来の為替相場均衡理論や経常収支調整理論が間違っていたのか、なぜ為替相場と経常収支に関する大きな二極分化傾向が発生するのか、その歴史的意味は何か、また、なぜ経常収支赤字国通貨・ドルが基軸通貨機能を維持できるのか、その限界はどこにあるのか、等々を解明し、最後に、現代変動相場制の将来を展望する。
- 立正大学の論文
- 2005-01-20
著者
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- 吉岡昭彦著, 帝国主義と国際通貨体制, 名古屋大学出版会, 1999年10月, 265+9頁, 4,800円
- 藤瀬浩司編, 『世界大不況と国際連盟』, 名古屋大学出版会、一九九四年二月、三八六+三四頁、八二四〇円