培養軟骨細胞のインターロイキン1および機械的ストレスによる活性酸素種の誘導とエプセレンの効果
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概要
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変形性関節症の原因として, 関節軟骨を中心とした生化学的あるいは生体力学的メカニズムが関与することが示唆されているが, その細胞レベルでの詳細は不明な点が多い. そこで活性酸素種 (reactive oxygen species, ROS) の関与を検討することを本研究の目的とした. エプセレンは最近開発された抗酸化薬である. Interleukin-1は軟骨のプロテオグリカンを抑制するとともに活性酸素種を誘導する. エプセレンは, この Interleukin-1によるプロテオグリカン合成の抑制と活性酸素種の誘導という作用をいずれも抑制した. 軟骨細胞または軟骨片に機械的ストレスを加えるとプロテオグリカン合成の抑制が起こる. エプセレンはこの合成の抑制を回復させるとともに, ストレスにより誘導される活性酸素種を抑止することを軟骨片の圧迫実験にて証明した. このように, サイトカインや機械的ストレスによって起こる軟骨変性には活性酸素種が関与することが示唆された.
- 近畿大学の論文
- 2004-10-25
著者
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