学生の看護への志望動機とめざす看護師像 : 看護学科第1回生入学時の調査から
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概要
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つくば国際短期大学看護学科第1回生42名を対象に,看護師を志望した動機,およびめざす看護師像について明らかにすることを目的に,質問紙調査を入学時に実施した。その結果,次のことが明らかになった。1.看護師を志望した動機の中で多かったものは,「家族への看護師の援助に接して」15件,「病気や怪我で困っている人を助けたい」13件,「患者さんの言葉や笑顔がうれしく,励まされたから」「やりがいのある仕事と思ったから」がそれぞれ11件,「看護師から優しさや励ましを受けたから」等であり,これらは患者との関わりや看護師に接して心動かされたこと,および看護師の職業的意義による志望動機であった。また,これらの志望動機のきっかけとなった体験は,「看護体験への参加」が45件(32.9%)と最も多く,次いで「家族の入院や通院」34件(24.8%)等であった。2.学生がめざす看護師像は12件のカテゴリーに分類され,そのうち「患者の痛みや気持ちがわかる看護師」「患者の不安に対応できる看護師」「患者や家族に対する気配りができ,支えられる看護師」「知識のある看護師」「信頼される看護師」の5項目で全体の約6割を占めていた。さらに,12件のカテゴリーは看護実践力に必要な,「知識に関すること」「技術に関すること」「態度に関すること」に大別され,「技術に関すること」が59件(56.2%)と最も多く,次いで「態度に関すること」30件(28.6%),「知識に関すること」10件(9.5%)の順であった。
- つくば国際短期大学の論文
- 2005-05-31
つくば国際短期大学 | 論文
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