社会・文化環境における変化・変換について
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概要
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この小論の目的は、社会・文化的な環境における変化・変換を記述することにある。まず、変化・変換について定義を行い、次に、変化・変換の試行的な6つの分類をおこなった。(1)機能による分類-これはさらに4つに分類される。(1)利用を容易にする機能、(2)移動を容易にする機能、(3)価値を変える機能、(4)蓄積・保存機能である。(2)差異が有意味な変化・変換/差異が無い(とされる)変化・変換、(3)全体のシステム変化・変換/一部の変化・変換、(4)等価変化・変換/不等価変化・変換、(5)次元の相違を生む変化・変換/次元の相違を生まない変化・変換、(6)汎用的変化・変換/限定的変化・変換。次にマンガを、日常世界が積極的に省略・誇張されて変換されたものとして捉え、さらに新聞を、世界が省略され、消極的に誇張されて変換されたものとして捉え、分析・記述した。次に、経済世界と政治世界の分析を行い、経済世界を数値・数字化された世界として特徴づけ、政治世界では、選挙において、個人が国民一般に変化・変換する過程を記述した。最後に、日常生活において、変化・変換が儀礼や記録と深く結びついていることを記述した。
- 人間環境大学の論文
- 1998-03-31