啓蒙主義から福音主義へ : キリスト教宣教師の言語政策についての一考案
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概要
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植民地及び前植民地においてキリスト教宣教師は基本的布教活動以外にも、教育制度を設立・発展させるのにも関わってきた。それと同時に、現地人の話す言葉に関しても、それらを識別分類し、規則を作り上げ、1つの言語として確立してきた。しかし、それは社会文化的見地から妥当と見なされ、異論を唱えるのは稀であった。宣教師に関する近年の数少ない研究のほとんどにおいても、上記のような言語活動についてはあまり言及されていない。すなわち現地の言葉が宣教師によって分類化された事実についての論議が交わされていない。本稿では、アフリカ大陸における宣教師の言語活動を例にとり、彼らが支配的立場から、いかに現地の言語、文化、人々のアイデンティに西洋の影響をもたらしてきたかを述べるものである。
- 2005-03-29