人間の経験を媒介とした環境論
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概要
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本稿の主題は、環境問題を、人間の「経験」を媒介にして考えることである。そのために、まず最初に、本稿における「環境」の範域を、人間が実感をもって経験できる「ローカル」な範域にしぼりこむ。次に、これまでの環境思想の中から、ローカルな環境について論じたものとして、「バイオリージョナリズム」という思想を取りあげ、その意義と問題点を明らかにする。そして、その間題点を乗り越えるために、「人間主義的地理学」と呼ばれる一連の論考にそって、人間の経験を媒介とした環境論を展開していく。
- 2003-02-01