長野県における野菜産地の形成過程と予冷施設の役割に関する考察 : 中国における青果物流通近代化に向けての示唆
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概要
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本稿の目的は,日本において早くから予冷施設を導入することによって野菜産地の形成を実現してきた長野県を事例として,産地の展開過程を明らかにし,産地発展に果たした予冷施設の役割についての考察を行うことによって,中国における青果物流通近代化に向けての取り組み課題を検討することである。その結果,長野県の産地形成の成功を支えた内部要因としては,政策的要因,組織的要因,技術的要因をあげることができ,中国の青果物流通近代化のためには,(1)行政による育成・支援政策の策定とその実現を保証する法的な整備や財政投資,(2)農民の組織化を行っていくために農村専業合作社や龍頭企業が中心となって,栽培技術の普及指導や新品目の導入,営農指導の徹底によって生産と販売の一体化を図ることが重要であると示唆された。
- 京都府立大学の論文
- 2005-12-25
著者
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