螺旋渦により誘導される速度の計算及其のプロペラ理論への應用
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概要
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本論文は1935〜1937年の間に著者が數回に亘り發表したる論文(本文序文註參照)を一篇にまとめ有限翼數としてプロペラの性能を分折するに便利ならしめ,併せてプロペラ後流の週期的流れの理論的解折を創めて試みたるものである.又二次元及軸對稱を有する三次元のポテンシァルのある流れに於けるが如く,螺旋渦による流れに於ても亦一種の流れの函數が定義されるものであることを示した.最後に理論からの結果は何れも實験によつて確められることを示してある.本研究の結論として次のことがわかつた.1.プロペラ理論に於て翼の有限なることを考へに入れるのは,思つたより容易に行はれる.2.これによる所謂先端効果はプロペラの外形等によつて著しく異るもので,場合によつては低ピッチに於ても(v/(nD)=0.524)14%にも達することがあるかと思へば,僅か2%にすぎない場合もある.(第3章第2節).一般に高ピッチのときは此の効果が大きい.3.單獨プロペラの性能は斯の如くして,翼素の性能から常に正確に計算出來る.4.後流の流れは週期的のものであるが,これも亦計算によつて求めることが出來る.
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