旋回失速に関する実験的研究 第1報 : 各種旋回失速の発生領域について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
旋回失速に関する系統的研究の第一歩として,ボス比0.9の環状翼列風洞(一段軸流圧縮機としても使用可能)を用い,入口案内翼-動翼,入口案内翼-動翼-静翼の各組合せに対し,それぞれの翼列の食違い角を広汎に変えて実験を行ない,各種の旋回失速の発生領域を明確にし,それぞれの旋回失速の発生条件に対し検討を加え,翼列相互の干渉の模様を明らかにした.従来旋回失速には伝播速度,セル数,変動の大きさ等の異なるsmall stall及びlarge stallが存在することが報告されているが,動,静翼の組合せのある条件の下においては動,静翼列がそれぞれ支配的なsmall stallが相互に干渉し性格の異なる旋回失速を発生することを見出した.更に条件によってはこれらの別の種類の旋回失速の発生領域が重り合い,一つの型の旋回失速が他の型の旋回失速を誘発する場合のあることを明らかにし,従来断片的にしかわかっていない旋回失速の発生条件について系統的に把握することが出来た.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
関連論文
- 小ボス比軸流圧縮機に関する実験(第1報)
- 新設ターボジェット部門の設備について
- 序言
- 序言
- 3・2・1 中圧空気源系全般(3・2 中圧空気源)(3. 空気源設備)(超音速気流総合実験室建設報告)
- 3・1 空気源設備全般(3. 空気源設備)(超音速気流総合実験室建設報告)
- 旋回失速に関する実験的研究 第1報 : 各種旋回失速の発生領域について
- 変動する風向測定の試み