La Vihuela de Mano y Sus Descendientes
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概要
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その名称はfiedelに由来し、その楽器としての構造は,直接にはCantigas de Santa Mariaに画がかれたGuitarra Latinaに由来するVihuela de manoについては,当紀要第1号(1968)において述べた。この楽器は当時民間に行れていた4弦のGuitarra del puebloに2弦を加えたより大型のものであり,音楽家のより高度な要求にこたえるものであった。Vihuela de manoはスペインにおいて盛行した。しかし,やがてより大きな音楽的可能性を持った楽器が移入されるにおよび,その地歩を失ない,忘れ去られた。以後は最早やこの楽器のために作曲されまた演奏されることもない。一方,民間の楽器であったGuitarra del puebloは更に新しい楽器を産み出した。6弦に増し,単弦となり,そしてより大型化した楽器,現在のGuitarraである。この楽器は,その楽器においても,演奏法においても,直接の先行楽器であるGuitarra del puebloからは殆んど何物も受けつがなかった。すでに失なわれた楽器であるVihuela de manoのそれをついだのである。Vihuela de manoの楽器を,精神を引きついだのはGuitarraであり,その最初の作曲家でもあった二人のGuitarristas, Fernando SorとDionisio Aguadoであった。ここにGuitarra Latinaより派生したVihuela de manoは更びGuitarraに収斂したのである。
- 札幌大学の論文
- 1971-03-31
著者
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