ものと心(日本計算機統計学会 第19回シンポジウム)
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概要
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人間は、あらゆるものを生み出しました。そして、人間を煩雑な仕事、苦しい危険な仕事から解放してくれました。この利便性を享受できるのが現代社会と言ってもよい。しかし、機械に人間が使われているのではないか。すでに映画監督だったチャップリンが流れ作業に酷使される人間像を1930年代に描いております。そして今日、私たちがその真只中に暮らしております。あらゆる科学技術は、人間を楽にするために生み出されたわけですが、その生み出した科学に振り回されてはいないか。利便性は、逆に人間性の退化を促進していはしないか。それは、機械のみならず報道や統計・世論と言った「もの」に置き換えられない人間の感情にも影響を与えている。その目に見えない「心」をどうやって現代社会の人間性に役立てていくのか。青少年育成の環境が十分かどうか、一歩踏み止まって考えてみる必要があります。
- 2005-10-20