国際経済摩擦と日本の経済学者たち : 1985年の転換点
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概要
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1990年代半ば以降,日本での「構造改革」を焦点とした政策論争においては,経済学者や経済学的論理が前面に現われるようになった。本稿では,1980年代の深刻な国際経済摩擦が,まずアメリカの経済学者たちの関心をひき,彼らの研究や発言により日本の経済学者たちも経済摩擦問題に関心をもつようになったことを明らかにし,1990年代半ば以降には日本の経済学者たちが政府委員会においてますます積極的な役割を果たすようになる経緯をたどる。そして,1985年のプラザ合意,通商301条の適用開始以降には,経済政策や経済改革についての国境を越えた研究や議論が積極的に進められ,1985年は日本の経済学の歴史において一つの大転換点になったことを主張する。
- 2004-06-15
著者
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