教育文化の移転と変容 : 韓国における新しい授業モデルの導入と実践
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概要
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韓国における授業レベルにまで及んだ代表的な教育改革は,独立後の経験主義教育論-問題解決学習,1970年代の学問中心教育課程-探求学習の導入・普及運動の形で,2回にわたっておこなわれた。しかし,その後の授業過程に見られたのは,問題解決学習,探求学習が求める方法-説明-科学中心の論理ではなかった。韓国の授業は相変わらず,内容-理解-理念中心の論理に基づいて行われてきたのである。新しい授業モデルが入ってきてもその実践過程においては,既存の授業構成の論理が優先する。移転してきた授業-教育文化がどのようなものであれ,それを受け入れるのは「用意されている器」-既存文化の性格や構造-であり,それによって,移転文化の本質も変わることが確認できた。
- 龍谷大学の論文
- 2004-03-25