近世後期庄内藩預地の御用達
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概要
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近世後期、庄内藩預地の時代に、預地役所は鶴岡町人数人を預地御用達に任じ、預地支配の一端を担わせた。現在のところ御用達として三家が確認されるが、二家は預地郷宿の兼務であり、残る一家は両替商であった。廻状、飛脚、及び年貢金改めなどの本来の役目とは別に、三家とも預地村々の年貢取立に関わったことから、延納や未納の村に対し、才覚などによって年貢金を融通したのであり、預地村々が年貢皆済するためには御用達の存在が欠かせなかったのである。
- 2002-05-30