P.ブルデュにおける実践の社会教育的研究(II) : ブルデュの実践論の学習・教育論への連接
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概要
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前号の考察を承けて,ここではまず学習者の自己決定や自主性に主眼を置くとされるM.ノウルズのアンドラゴジーを取り上げ,その実践にM.フーコーが論じた監視と処罰の支配抑圧装置であるパノプチコンが現象したことを批判し,ノウルズとは異なるヨーロッパ的な「人間教育学」としてのアンドラゴジーの意義を示す。そして,近代性批判の脈絡で成人学習論におけるいくつかのブルデュ研究を考察し,その中で,前号で批判したC.アージリスとD.ショーンの「自省」と理論的に異なる「自省」への接近を述べ,P.フレイレやJ.メジロウの「批判的自省」に視点を向けるべきことを論じる。
- 2005-02-21