外国語としてのイタリア語教授法に関する一考察
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概要
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国立音楽大学の平成16年度長期国外研究員として、シエナ外国人大学および同大学付属のCILS研究所において外国語としてのイタリア語教授法について調査研究する機会を得た。本稿は、その際に行った語学授業の調査をもとに作成されたものである。具体的には、シエナ外国人大学のイタリア語入門クラスで実際の授業を全期を通じて聴講し、そこで観察されたさまざまな要素を基盤として、日本人学習者に適合した教授法のヒントを探そうと試みた。観察のポイントは、教室の設備、教師と学生の心理的関係、クラス全体の雰囲気、使用教材、授業進行の方法と学生の反応、試験などである。これらの諸点を分析することによって、特に国立音楽大学の新課程における必修イタリア語科目である「外国語コミュニケーション(伊語)I-IV」の授業改善に有用と思われるいくつかの情報を得ることができた。
著者
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