タイの伝統的子ども観 : 誕生期通過儀礼の分析を中心に
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概要
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タイの伝統的な子ども観を誕生期の通過儀礼から検討し,次の3つめ特徴を指摘した。1.子どもは精霊から人間に譲与される存在であることが,箕揺らし儀礼に象徴的に表現されている。2.子どもの存在世界は,精霊の子から人間の子へ,人間の子から集団の子へと段階的に変化する。3.子どもの成長は生命力の源である魂への信仰と関連して考えられており,生命力を保護し強化するために魂強化(たまきょうか)儀礼が行われる。
- 1993-03-20